世界統一特許に向けて前進!

許法条約に今年から加盟することになったようです。私が、20代で弁理士試験の勉強を始めた頃に、世界統一特許の実現を目指す、特許法条約というものがある、と聞きました。でも、特許は、国の産業政策にかかわるものなので、各国で共通の特許制度を持つのは、夢のまた夢だろう、と教わりました。まだ、商標の方が、各国で共通の制度を持ちやすいかなぁと言われていたように思います。

 

 また、先週日経新聞に、日本とアメリカが、共同で特許審査を行うことになったと掲載されていました。8月からだそうです。日本、中国、韓国、オーストラリア、欧州等は、まだ審査に似通ったものを感じますが、アメリカは、本当に審査が独特です。日本とアメリカの審査結果が大きく違うことがままあったのですが、これからは擦り合っていくのかな。

 

 審査をだんだん各国擦り合わせていけたら、特許法条約に基づいて出願し、一度の審査で、各国での権利をとることができる時代も来るのかもしれません(ちなみに、国際特許出願では、各国でのそれぞれの審査を通過しなければ、各国で特許権をとることができません)。